医療情報システム監査人試験制度の概要
 
   2017/4/7
☆☆出題範囲について☆☆ 医療情報システムの安全管理に関するガイドラインは第5版まで出題範囲に含まれます
〇第9回医療情報システム監査人試験の募集要項を発表しました
〇医療情報安全管理講習会開催のお知らせ。2017年7月(東京開催)
〇第8回医療情報システム監査人試験 合格発表(2016/10/17)
1.医療情報システム監査人試験制度の背景

  従来は医療機関内に止まっていた医療情報が、近年ICT(Information and Communication Technology)の活用による施設や地域をまたがった医療情報の連携ニーズが高まり、医療情報が医療機関から出て活用される状況となりつつありま す。さらに、医療従事者が主として利用するシステムから、本人が主体的に自分の医療情報を活用する「どこでもMY病院」のように、国民が自らの医療・健康 情報を電子的に管理・活用するための全国レベルの情報提供サービスも構想されています。
 このように保健医療福祉分野におけるICTの進展は、医療情報の有効活用を促進し、国民の健康に寄与しますが、情報漏えい等のリスクが飛躍的に高まりま す。従って、医療情報をICTを使い有効活用するには、医療情報システムを安全に管理することが必須条件であるといえます。

(1)医療情報システムの安全管理管理のためには
 現在、医療情報を電子的に取扱う場合や、外部に保存する場合は、国が定める以下のガイドラインを遵守することが求められています。これらのガイドライン では、安全管理の維持・向上のため運用状況を定期的に確認し、問題があれば随時改善して行くことを求めています。
 @「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」(厚生労働省)
 A「医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン」(経済産業省)
 B「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン」(総務省)

(2)ガイドラインの普及のために
 未だ保健医療福祉分野では、ガイドラインに則った運用が十分ではない現状があります。これはガイドラインの重要性が理解されていないこと、及びガイ ドラインに則った運用を実施しようとしても具体的な対応方法が分からないこと、さらにガイドラインを普及・啓発するための制度や組織が整備されてこなかっ たことが原因として考えられます。
 そこで、医療情報システムの運用状況を定期的に確認し、問題があれば随時改善して行く監査の取り組みを普及させることが、結果的にガイドラインに則った運用を普及させることに繋がると考えています。

2.「医療情報システム監査人試験」の狙い
 本試験は、医療情報システムの監査に必要な、医療情報システム、監査技術及び法令等に関する知識につき、その習得・到達度を評価します。この結果をもとに、受験者は実力を客観的に把握していき、継続的な医療情報システムの監査スキルの向上を実現するものです。これにより安全管理に関するガイドラインの普及を促進し、ひいては医療情報システム関連技術者の地位向上に寄与したいという2つの狙いを持っています。

  (1)医療情報システムの安全管理に関するガイドラインの普及
  (2)医療情報システム関連技術者の新たな業務による地位の向上

3.試験の概要

(1)試験要綱

 実施主体 一般財団法人医療情報システム開発センター(MEDIS-DC)
 対象 保健医療福祉分野の従事者、保健医療福祉分野関連企業に勤務する者、および学生等
 問題形式

多岐選択式(マークシート方式)

 確認知識 (各40問/50分)
B 医療情報システムの安全管理に関する知識(法令、ガイドライン)
A 監査に関する知識
@ 医療情報システムに関する知識
 免除制度
 別表3参照
有資格者は一部試験を免除(システム監査技術者等の免除は廃止)
 @の試験免除→医療情報技師
 受付期間 試験日の3ヶ月前〜1ヶ月前の2ヶ月間 (第9回試験)2017年6月30日〜8月31日(必着)
 試験日 原則として秋期(10月 第1日曜日):第9回2017年10月1日(日)
 試験場所

東京、大阪の2カ所

 受験料 9,180円(税込み) 領収書等の発行はいたしません。振込証をもって代えさせていただきます。
(2)テキスト 以下は、試験に関する学習、教育の指針となる参考図書等の例です。
※医療情報システムの安全管理に関するガイドラインにつきましては、第5版が出題範囲に含まれます
2017/4/1追加→ B医療情報システムの安全管理に関する知識(法令、ガイドライン)

a.個人情報の保護に関する法律
 a-1. 個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)
 a-2.個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(外国にある第三者への提供編)
 a-3.個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(第三者提供時の確認・記録義務編)
 a-4.個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(匿名加工情報編)
b.個人情報保護マネジメントシステム−要求事項 JIS Q 15001:2006(日本規格協会)
c.医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス (厚生労働省)
d.医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(厚生労働省)
e.医療情報を受託管理する情報処理事業者における安全管理ガイドライン(経済産業省)
f.ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン(総務省)

A監査に関する知識

マネジメントシステム監査のための指針 ISO 19011:2011(JIS Q 19011:2012)
   対訳ISO 19011:2011(JIS Q 19011:2012)日本規格協会編

情報システム監査実践マニュアル(第2版)
@医療情報システムに関する知識

医療情報第5版(医療情報システム編)  ISBN:978-4-88412-387-1
医療情報第5版(情報処理技術編) ISBN:978-4-88412-389-5
医療情報システム入門 ISBN:978-4-7894-1894-2 C3047

(3)申込方法 以下より、願書等をダウンロードして必要事項を記入し、受験料の振込証紙の写しを同封の上、下記に郵送。

 試験要項

第9回医療情報システム監査人試験について PDF

 願書 第9回医療情報システム監査人試験申込書(願書) Word版 PDF版

別表1 業務内容・勤務先・勤務形態分類コード表一覧(講習・試験) PDF

 出題範囲 別表2参照
(4)郵送先
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂一丁目1番地 三幸ビル2F
   一般財団法人医療情報システム開発センター 医療情報安全管理部
              医療情報システム監査人試験事務局・宛
 
別表2 主な出題範囲
法令・ガイドライン(40問)
監査(40問)
医療情報システム(40問)

@ 個人情報の保護に関する法律
A 個人情報の保護に関する法律施行令
B個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン
・通則編
・外国にある第三者への提供編
・第三者提供時の確認・記録義務編
・匿名加工情報編
C 医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス
D 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン
E 医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン
F ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン
G 個人情報保護マネジメントシステム−要求事項(JIS Q 15001)

@ 監査の目的、権限と責任
A 独立性、客観性と職業倫理
B 専門能力
C 業務上の義務
D 監査計画の立案
E 監査の手順
F 監査の実施
G 監査業務の体制
H 情報セキュリティ監査
I 監査報告書の提出とレビュー
J 監査報告の根拠
K 監査報告書の記載事項
L 監査報告についての責任
M 監査報告に基づく助言等

@ 医療情報の特性と医療情報システム
A 医療機関を支える情報システムの構成
B 病院情報システムの機能
C 病院情報システムの導入
D 病院情報システムの運用
E 病院情報システムの評価と改善
F 医療情報の標準化
G 医療情報技師の3Cを支える手法・スキル
H 医療情報分野の将来
I 情報処理技術(情報セキュリティ)


別表3 免除制度
以下の、資格の認定を受けた者は、一部の科目の試験を免除します(原資格の失効は問わない)。免除の有無にかかわらず受験料は変わりません。なお監査関連資格の試験免除は、第4回試験(平成24年12月実施)で終了しました。
資格名称
実施主体
免除科目

医療情報技師

一般社団法人 日本医療情報学会(JAMI)

医療情報システム

上級医療情報技師 一般社団法人 日本医療情報学会(JAMI) 医療情報システム

4.今後の展開

 医療情報システム監査人試験に合格した人材の継続教育と有効活用のため、監査人を第三者が公認する、公認医療情報システム監査人認定制度を「一般社団法人医療情報システム監査人協会(iMISCA)」 が実施しています。認定資格は、公認医療情報システム監査人補(Medical Information System Certified Auditor-Associate:MISCA補)および、公認医療情報システム監査人(Medical Information System Certified Auditor:MISCA)の2つです。試験合格後1年以内まで申請が可能です。ぜひ、MISCA補、さらにMISCAを目指して研鑽してください。

5.医療情報システム監査人試験・結果

回数
試験日
受験者数
合格者数
合格率
統計データ
合格者 8 2016/10/2 86人 37人 43.0% 勤務先 業務内容 地域 年齢
合格者 7
2015/10/4
105人 45人
42.9%
勤務先 業務内容 地域 年齢
 合格者
6
2014/10/5
114人
48人
42.1%
 合格者
5
2013/10/6
114人
46人
40.4%
 合格者
4
2012/12/2
113人
46人
40.7%
 合格者

3

2012/6/10
114人
51人

44.7%

 合格者

2

2011/12/11
189人
88人

46.6%

 合格者

1

2011/6/19
308人
142人

46.1%

 ※合格者には、合格発表日から1 ヶ月以内に合格証書を発送します。
 ※合否・採点・試験問題の内容に関するお問い合わせにはお答えできません。
 ※合格証書が届かない場合は、必ず合格証書未着問い合わせ期間内に財団事務局にお問い合わせ下さい(電話又はメール)。
 ※合格証書未着問い合わせ期間内にご連絡がない場合、合格証書の再発行はいたしかねますので、ご注意ください。
                          電話:03-3267-1925   メールアドレス:kansa-test@medis.or.jp

 
 
 
 

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